おく
例:鳥の声におきて、朝露をながめる
起きる(おきる)
鳥の声で目を覚まし、朝の露を眺める。
ゆふべ
例:ゆふべの空に月のいと美しきかな。
夕方(ゆうがた)
夕方の空に浮かぶ月がとても美しい。
わろし
例:人をだますは、いとわろし。
よくない / 悪い
人を騙すのは、とても良くない。
ぞ
例:これは我が作れる歌ぞ。
だ / です
これは私が作った歌だ。
くふ
例:山の幸をくひて、里に下る。
食べる(たべる)
山で採れたものを食べて、里に戻る。
さと
例:秋風ふくさとの景色、忘れがたし。
村(むら)
秋風が吹く村の風景は、忘れられない。
あやし
例:あやしき光、山より立ちのぼる。
不思議だ / 変だ
不思議な光が山から立ち上がる。
なむ
例:咲かむ春を待つなむ心なり。
だ / です
花が咲く春を待つのだという気持ちです。
ゑらふ
例:花の咲く春の日、子らゑらふ声ひびく。
笑う(わらう)
花が咲く春の日に、子どもたちの笑い声が響く。
あかつき
例:あかつきの月、雲の間よりさし出でて照らす。
夜明け(よあけ)
夜明け前の月が雲間から現れて輝いている。
わびし
例:ひとり旅の夜、わびしく思ひぬ。
寂しい
一人での旅の夜、寂しく感じた。
や
例:月や見ゆる。
か
月が見えるだろうか。
しのぶ
例:人目を忍びて、二人は密かに会ひぬ。
耐える / 恋い慕う
人目を避けて、二人はこっそりと会った。
たまづさ
例:たまづさに心をしたため、都へ送りぬ。
手紙(てがみ)
手紙に気持ちを綴り、都へ送った。
をかし
例:春の花咲く景色、いとをかし。
面白い
春に花が咲く景色は、とても趣がある。
ばや
例:早く京へ帰らばや。
~たい
早く都に帰りたい。
おぼゆ
例:彼の顔、どこかにて見たとおぼゆ。
覚える(おぼえる)
彼の顔、どこかで見たように思える。
しるし
例:神に祈りたるしるし、はや現れけり。
証明
神に祈ったご利益が早くも現れた。
あだなり
例:あだなる恋に心惑ふ人も多かりき。
無駄だ / はかない
儚い恋に心が乱れる人も多かった。
とも
例:雨降らずとも、道を行かむ。
~ても
たとえ雨が降らなくても、道を進むつもりだ。